そういえば水戸芸術館で中谷芙二子さんの企画展がやっていた、佐藤陽香さんからリマインドもらってあわてていってきました。
「霧の抵抗」とはうまくつけたタイトルで、計らずも(計っていたらより素敵なんだけど)、磯崎さんの廃墟趣味ともいわれる建物がお望みどおりというか、霧にかき消されてゆくようにみえたのを、ささやかな抵抗としてみるとすると、おもしろい。建築を真っ白なジョークにしてしまったのだったとしたら!
それにても、ご本人のnegative sculpture という言葉は感慨深かった。
空からの便りの、細かな雪の結晶が街を真っ白にけしていくかんじ、あの楽しさがnegative sculptureのエッセンスかもしれない。宇吉郎先生の遺伝子がこのようにつながったと想像するのはおもしろい。
妙なるキリの映像をみているとやはり妙な想像をいろいろとさせられるのでした。
