素敵な季節のお菓子屋さんが流山 運河にオープンするそうです。
ポストカードのデザインをさせていただきました。

お菓子Miel


実はまだ口にしたことが無いのですが、お写真1枚から伝わるものはとても多いですね。お菓子の美味しさ、作り手のお気持ちが見てとれて、その美しさを表現出来たらいいなぁと思いながら、作らせていただきました。ノエルの季節にもぴったりの雰囲気!
オープンは12/17(木)だそうです。わたしはいつお店に伺おうかと思案中です。
gallery Yにて開催を予定しておりました個展「目に見えないもの」は、都合により延期とさせていただきます。
なお、この状況を受け、同期間に急遽 galleryY 企画展「GLANCE」を開催され、そちらに出品させていただくことになりました。

急な変更となり、皆さまにはご迷惑をお掛けしますが、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

GLANCE

tobo × 佐藤陽香 × 槙野匠
「GLANCE」
2020.3.20 (fri) - 3.29 (sun)
11:00 - 19:00 (会期中無休)

※全日程作家在廊の予定はありません
* * * * *

"glance"は、ちらっと見る、ちょっとのぞく、という意味で、(そのとき、光の軌跡は、物をすれすれに反射して目に届くことから関連して)キラリと光る、ような意味も持ちます。

普段は何気なくglanceしているものごとでも、それがあるときふとキラキラ glance することがあったりします。

私たちは表現手法は異なるのですが、そんな瞬間の存在を本当に大切に思っています。

ささやかな展示ですが、glanceいただければ幸いです。

tobo(山田洋一、友子), 佐藤陽香, 槙野匠

料理家 高橋雅子さんが運営する『Bread Republic (ブレッドリパブリック)』 のロゴデザイン、WEBデザインを担当させていただきました。


Bread Republic logo


Bread Republic は、パン教室の先生、パン教室をやりたい人、そしてお教室は開かないけれど、パンづくりをするすべての人のためのコミュニティサイトです。

有名パン屋さんのパン動画で観れたり、パンに合うお料理・デザートを動画で紹介 (しかも教室内で自由にレシピを作ってOKとは太っ腹い!)していたり、パン教室運営に関わる気になること・お困りごとをコラムで読めたり・・・そのほか盛りだくさんな内容になっています。


私自身はこれまでもお仕事を通じて沢山のパン教室の先生にお会いするご縁に恵まれているのですが、パンを焼く人ではないので詳しく知らなかったのですが、Bread Republic を通してパンの奥深さを垣間見ています。
そして、いよいよパンを焼こうかという気になりました!

桃居の展示のこと

今年も桃居の富井さんの個展のDM写真の撮影・デザイン作成しました。

小松さんが庭の土で丁寧に塗ってくれた壁で散乱する光の中で、
富井さんの彫りと形と、木目とがあわさると、まるで宇宙。
この成就に何か名前をつけても良いように、思います。

今年も桃居では、富井さんの作品に合わせて、ナノ世界のイメージを展示しました。
工芸青花の菅野さんからいただいた短いコメントが大変深かったので、引用します。

「富井さんのこの彫文様の仕事は、思うに、不可逆的な「現代」と「工芸」の関係の不自然さの自覚にもとづくもので、おそらくその両義性ゆえに孤立しがちだろうけれど、孤立させてはいけないと思いました。現代の工芸の可能性は、この「不自然さの自覚」から生れると私も考えているので。」

せっかくなので、これに「自然」も付け加えておきたいと思います。

「現代」と「工芸」、またそれらと「自然」とは、本来分かち難くあるべきだけど、現在の文脈ではなぜかこれらが極めて「不自然」な関係になっているのだそうです。端的には不自然なのは文脈の方なのだけど、これをあえて文脈中で自覚的にその不自然さを問うていくという作業、それはとても地道で非効率でしんどいけれども、確かにそこにこそ正しい可能性を見出すことができる道に思えます。

「Comfort isolates(安寧な状態は人を孤立させる、木幡和枝訳)」とはスーザン・ソンタグの印象深い言葉ですが、「現代」も「工芸」も、また「自然科学」も、わざわざ自己を限定した文脈中に安寧を求めがちであるが故に、下手をすると分野全体が分化というか孤立していきがちではあります。そんななか、その文脈に乗らないような作品を作るのは、当然文脈中では孤立しがちで危険なのですが、それこそが実は非・孤立に至る可能性の道であり、富井さんの孤独ともいえる仕事の奥にある美学でしょう。

我々の自然は実は全て球状の原子からできていて、それが数学的な直線や正六角形を作って分子となり、さらにそれが集まって有機物や生き物を作っていく。有機的と思われる自然のものは、実はすべからく"無機的"な数学的図形からできています。毎年富井さんの桃居の展示に添えさせていただいている「走査トンネル顕微鏡」写真の幾何学模様も、生活工芸とは相容れないようなイカツイ響きですが、その実は単に純粋な自然の一部分だから、工芸と相性が合わないわけがない。

富井さんの彫りの仕事は、そもそも上記のように両義的に見える自然に、自然から離れてしまったいわゆる工芸の文脈から再度にじり寄っていくための試みであるから、シャケが川を遡る、というか、そのために必然的な多少の違和感を伴うけれども、その運動の本質を感得する方々が確かに増えていることが感じられました。


tomiidm.jpg

工芸青花

工芸青花11号に、富井貴志さんが陶芸家大谷哲也さんの記事を書いていて、そこにトボ(洋)の原子の写真が、富井さんの器と並んで載せてられています。今こんな対比をしめせるのは、世界で青花だけでしょう。

自然はどこまでもフラクタルにつながっているので、物質表面の原子の自己組織化と、(生活)工芸と、長さのスケールが10桁くらいも違う世界にも、共通する普遍的な美しさがみられるのだと思います。柳宗悦さんの民藝理論によく出てくる"他力の美"とか、"よき模様"とかの実は、このようなことのはずです。

(例えば曰く、「よき模様に天然の加護がないものがあろうか。人の力が作るとはいうも、そこに加わる自然の力に比べては、いとど小さなものに過ぎぬではないか。(工藝の道)」)

柳さんの民藝理論は浄土思想をベースに書かれているので、今となってはむしろとっつきにくいのですが、物理的にも結構正しいなあと感心することが多い。民藝理論を自然科学の言葉でアップデートしてみるのは、これからとても意義のあることな気がしています。

工芸青花

そういえば水戸芸術館で中谷芙二子さんの企画展がやっていた、佐藤陽香さんからリマインドもらってあわてていってきました。

「霧の抵抗」とはうまくつけたタイトルで、計らずも(計っていたらより素敵なんだけど)、磯崎さんの廃墟趣味ともいわれる建物がお望みどおりというか、霧にかき消されてゆくようにみえたのを、ささやかな抵抗としてみるとすると、おもしろい。建築を真っ白なジョークにしてしまったのだったとしたら!

それにても、ご本人のnegative sculpture という言葉は感慨深かった。

空からの便りの、細かな雪の結晶が街を真っ白にけしていくかんじ、あの楽しさがnegative sculptureのエッセンスかもしれない。宇吉郎先生の遺伝子がこのようにつながったと想像するのはおもしろい。

妙なるキリの映像をみているとやはり妙な想像をいろいろとさせられるのでした。

R0013166.JPG

グループ展「おはいり」

暑い真夏日の10月のはじまりです。

陶を媒体として活動していらっしゃる安井ちさとさんにお声掛けいただき、グループ展「おはいり」を開催することになりました。今回は、安井さんの陶と、トボの線とのコラボ作品を展示します。

この展示がはじまる頃の軽井沢はすっかり寒くなっています。
モノクロームの物語に、おはいり下さい。


DM_ol.jpg

「おはいり」

平松宇造【平面】、 韓美華【平面】
安井ちさと【立体】 × トボ  山田洋一、友子【インスタレーション】
2018. 11. 5 mon - 12. 1 sat
10:00 - 18:00 水曜定休

pace around   tel: 0267-32-7007 http://pacearound.com/
長野県北佐久郡御代田町塩野400-158
佐久ICより9km(約15分)、小諸ICより12km(約15分)



7月6日(金)〜10日(火)に西麻布 桃居にて開催される富井貴志さんの個展のDM写真と、写真面のDMデザインをさせていただきました。

また、今年もトボ y の顕微鏡写真も展示させていただきます。自己組織化の美しさの世界にどっぷりです。


富井貴志 桃居
2月の記事から4ヶ月も過ぎてしまいましたが、おかげさまで3月末に無事に出産しました。沢山の方々に支えていただき、想像をはるかに超えた心豊かな毎日を過ごしています。
新しい生活にも慣れ少しずつ仕事を再開しています。今後ともよろしくお願い致します!

しばらく出来てなかった、お仕事のご紹介を。
今日は埼玉県八潮市の ツバメヤ フォトスタジオ様です。3月にWebサイトをリニューアルさせていただきました。

ロゴはまだまだデザイナーとして駆け出しの20代に作らせていただいたもので、15年程経った今も使っていただけていることは大変光栄です。またツバメヤ様は約60年の歴史のあるフォトスタジオということもあり、今回Webサイトを制作しながら自分の数年後、数十年後の仕事、つながりについても色々考えさせられました。

長い歴史がありつつも、それを良い意味で感じさせない明るく爽やかなスタジオに、気さくで楽しいスタッフの方々がいつも待っていてくれます。嬉しい節目を迎えられる多くの人がツバメヤ様と出会いますように!


ツバメヤフォトスタジオ

WEBサイト用 撮影

WEBデザイナーさんからのご依頼で、WEB用のメイン画像と商品画像の撮影をご依頼いただきました。

茨城県取手市でハンドメイドの石鹸をつくっていらっしゃるTeTe(テッテ)様の、自然の材料のみで作られた安心して使える優しい石鹸です。ローズなどの香りの良いソープに加えて、ラピスラズリやクリスタルといったストーンが混ぜられている石鹸もあって驚きました。 手を洗う度に、心地よい気分になれるのは贅沢ですよね! フリンジの付いた物などもあって、プレゼントにも良いなぁと思いながら撮影させていただきました。


ハンドメイドソープ 石鹸 撮影



オーガニック 石鹸 撮影